Shopify 徹底解説! 機能・費用・メリット・デメリットについて。

2021.04.28 Category / EC

Shopify

ECサイトの需要が高まってきている現在、その需要はさらに加速していくと想定されています。オンラインショップを始めるにあたり、様々なシステムがありますが、その中でも今最も勢いのあるサービス、「Shopify (ショッピファイ)」について説明していきます。

Shopifyとは? 特徴やメリット・デメリットは?

Shopifyとは、2004年にカナダで創業されたECサイトの開発・運営を手掛けるECプラットフォームです。世界No.1のシェアを誇っており、現在175ヵ国170万店舗以上で導入されています。2017年11月に日本法人を設立し、公式で日本語サポ―ト対応やサイトの日本語化が完了されるなど日本でも多数の企業に導入されています。小規模ビジネスから大規模なECサイトまで、幅広く対応可能で、スタートアップのD2Cブランドから年商数十億円の企業まで、幅広く支持を得ています。

Shopifyの特徴

  • 低コストでECサイトの運用が始められる
  • 拡張アプリの概念があり、複雑なカスマイズも可能
  • サイトの構築や更新、運用が簡単
  • SNSに連携対応しておりマーケティングが行いやすい
  • 越境ECにも対応
  • APIによるシステム連携で業務効率化を実現
  • クラウド型(SaaS型)サービスで最新システムが利用できる

これまでは、ある程度のカスタマイズが必要なECサイトの場合、パッケージやオープンソースを自社でサーバーに導入し、バックエンドの管理を行う必要がありました。ECプラットフォームであるShopifyはシステムがクラウドで稼働し、アプリを使用して様々なカスタマイズを行うことができるため、バックエンドの知識不要でECサイトを稼働させることができます。クラウドだけであれば、カラーミーやMake ShopなどのASPもありますが、ASPサービスは基本的な箇所以外、カスタマイズが不可能なため、妥協せざるを得ない部分が多々出てきます。

Shopifyでできること・できないこと

できること

オンラインショップに必要な基本事項は、ほぼ網羅しています。足りない機能はサブスクリプションで利用できるアプリにて機能拡張が可能です。例えば複雑な配送システムを構築したり、帳票のデザインを変更したりすることが可能です。

できないこと

Shopifyにはメールを受信する機能はありません

少し語弊がある言い方ですが、Shopifyはメールのホスティングサービスがありません。ドメインを外部管理している場合は、メール用のサーバを準備する必要があります。Shopifyでドメインを購入した場合でも、アカウントを作成して、別メールに転送することはできますが、お客様の問い合わせに返信する場合、同様に外部のサービスに接続設定する必要があります。フリーメールアドレスを使用する場合は別ですが、現実的にフリーメールアドレスでストアを運営することはほぼないかと思います。

参考: Shopifyドメインのメール転送を設定する https://help.shopify.com/ja/manual/online-store/domains/managing-domains/email-forwarding

その他、できないことはないと言って良いほど拡張性が高いサービスですが、基本の機能では足りない仕組みも多くあります。5,300以上あるアプリの中から拡張したい機能を探して導入する方法や、プライベートなアプリを開発して機能拡張するなどの対応が必要になる場合があります。

Shopifyのメリット

導入コストが低くスタートしやすい

月額は$29からの設定となり、初期費用はかかりません。また14日間の無料トライアル期間もあり、オンラインショップを開設するハードルが低くなっています。

美しいデザインのサイトができる

公式のテーマは、無料から数百ドルの範囲で販売されており、高機能なECサイトを簡単に作成することができます。

高い機能拡張性

どんなカスマイズでも実現可能と言えそうな高い拡張性があります。通常開発では数十万、数百万かかりえる機能が月に数ドル、数十ドルで使用できる場合があり、コスト、スピードの面で、非常に優位性があります。

外部サービスとの連携で集客に強い

SNSやGoogleショッピングとの連携も簡単で、オンラインマーケティングが低コストで簡単に利用可能です。また、API連携で、様々なシステム、サービスとの連携が可能です。

Shopifyのデメリット

HTML・CSS・JS・Liquidなどの知識が必要になる場合がある。

機能を拡張しようとすれば、当然技術的な知識が必要になります。外部の制作会社が多くあり、またShopify認定のShopify Expertと呼ばれる会社があります。技術サポートないため、ドメインの設定やそもそものShopifyの設定方法などでつまづいてしまう方は、制作会社に依頼する必要があります。

英語をベースに翻訳されているため、表示を細かく修正する必要がある。

自動で送信されるメールなど、自然な日本語になっていない箇所があります。以前に比べ、かなり解消しましたが、自然な表現でない場合、ユーザーの感情にネガティブな影響を起こしてしまうこともあるため、注意が必要です。

電話サポートなどはなく、ほとんどの場合、自己で調べなければならない。

サポートが充実していないため、基本的にはShopifyのヘルプページ等でわからないことを調べる必要があります。電話等のサポートがない代わりに、ヘルプページは充実しており、正確に調べれば運用における困りごとは大抵解決可能です。またサポートコミュニティもあり、ユーザー同士でヘルプしあうといった仕組みもあります。

Shopifyの基本的な機能

オンラインストア基本機能

ECサイトを始めるための基本機能は、しっかりと網羅されています。自動化されたメール配信や、解析ツール、マーケティングに必要な機能など、他サービスから乗り換えた方は、感動を覚えるほどの基本機能が複数あります。

ブログ機能・ページ作成機能

ブログを作成し、ブログ記事の作成ができます。カテゴリー分けなどの設定もカスマイズ可能です。また、固定されたオリジナルのページを作成することもでき、複雑な仕様でなければWordpress等のCMSを別に用意することなくサイトを運用可能です。

SEO機能

タイトル、ディスクリプション、スラッグの変更が基本機能で可能です。公式テーマは検索エンジンに最適化されたウェブサイトの構造である場合が多く、在庫情報や価格が検索結果上に反映されるなどのリッチリザルトに対応しているテーマも多くあります。また追加機能でさらに細かくSEOを改善することも可能です。

ストア分析機能

Shopifyのストア分析とレポートは、管理画面で様々な解析が可能です。Google アナリティクスで様々な設定をしなければ解析できないような内容が、Shopifyだけで確認可能です。

メール配信機能

Shopify メールを使用して、メールマーケティングキャンペーンを作成し、Shopifyからメールを送信することができます。メールをデザインし、メールに商品をリンクしてお客様に共有できます。

Shopifyの費用

各プランの費用

ベーシック スタンダード プレミアム Shopifyプラス
月額料金 $29 $79 $299 $2,000
約3,200円 約8,600円 約32,500円 約218,000円
Shopify Payment
不正分析
国内の
オンラインクレジットカード
手数料
3.40% 3.30% 3.25% 3.15%

海外/AMEXの
オンラインクレジットカード
手数料

3.90% 3.85% 3.80% 3.75%
JCBのオンラインクレジットカード手数料 4.15% 4.10% 4.05% 3.75%
Shopify ペイメントを有効にせず他の決済サービスを使用する場合の追加料金 2.00% 1.00% 0.50% 0.15%

ベーシックプランでは月額29USD(約3,200円)と低コストでスタートができ、ECサイトを初めて立ち上げる方でも十分にクオリティの高いサイトを構築できます。 また、卸売店舗や複数店舗の運用などの大規模サイトを立ち上げる場合は、エンタープライズプランであるShopify Plusが推奨されており、幅広いユーザーに利用されています。

各プランの特徴

ベーシックプラン スタンダードプラン プレミアムプラン プラスプラン
月額費用 $29  $79 $299  $2,000
特徴機能 ECサイトの基本的な機能 ・複数人数が管理画面操作可能

・分析レポート機能

・手数料が安い

・高度なレポート機能

・チェックアウト画面機能のカスタマイズ

・プロモーションの自動表示

・1契約で10サイトまで開設可能

プランの選び方 ・ECサイトに初挑戦する方

・少人数でECサイト運用を行いたい方

・実店舗を持っていている方

・複数チームでECサイト運用を行いたい方

・ECサイトの運営に慣れてる方

・マーケティングに力を入れていきたい方

・商品の取引量が多いECサイト

・越境EC(海外販売)を行いたい方

・B向けの卸売サイトを運営したい方

Shopifyの導入事例

日本でShopifyを導入している事例を紹介します。

国内編

オリオンビール https://shop.orionbeer.co.jp/

沖縄県に本拠を置く、日本の大手ビールメーカー。ビールのブランドである「オリオンドラフト」を指して「オリオンビール」と称することもある。シェアでは日本国内第5位。

Base Food https://shop.basefood.co.jp/

BASE FOOD®は、1食で1日に必要な栄養素の1/3がすべてとれる完全栄養の主食。バランスのとれた主食を、毎月ご自宅にお届けするサービスです。定期販売にもShopifyは利用されています。

Kurasu https://jp.kurasu.kyoto/

京都をベースとしているスペシャルティコーヒーショップ。自家焙煎と全国のスペシャルティーコーヒーロースターの豆を取り扱っています。定期購買やコーヒー器具の販売をしています。

名 / NA https://naisthename.com/

アニメ・漫画・ゲーム・映画・キャラクターの正式なロゴのみを使用したストリートウェアブランド「名 / NA」。2017年12月にオープンしたストリートウェアブランドです。ブランド名はその特徴をストレートに表現し、「名前」の「名」からとったものになります。製品を販売するだけではなく、作品に関わるコンテンツをユーザーに向けて配信し、作品とその文化を楽しむ新しい道を提供しています。

DSMG E-SHOP https://shop-jp.doverstreetmarket.com/

COMME des GARÇONをはじめ、世界中の高級ブランドからコアなストリートブランドまでをセレクトする、DOVER STREET MARKET GINZAのECサイトにもShopifyが使用されています。

海外編

続いて、海外での活用事例を紹介します。

Old Faithful Shop https://www.oldfaithfulshop.com/

Old Faithful Shopはカナダのショップ。シンプルで日常生活に役立つ高品質の商品を取り揃えています。綺麗な写真とデザインのECサイトです。

Flourist https://flourist.com/

製パン愛好家の天国のようなショップです。食品関連の販売も業務感なく、スタイルを持った販売をすることで、差別化が図られる良い事例です。

Ratio Coffee https://ratiocoffee.com/

バランスの取れたカラーパレットと、製品の優雅さを体現するスムーズなスクロールシステムを備えた美しいShopifyストアです。ビデオ背景、キャッチーなフレーズ、シンプルなCTA、遊び心のある楽しい記事も彼らの訪問者に大きな印象を与えます。

KNICKERBOCKER https://knickerbocker.nyc/

ブルックリンを拠点とするブランドは2013年に登場し、100年前の工場(スケートランプも設置されている!)で操業しました。プロスノーボーダーからワークウェアのデザイナーに転向したAndrewLivingstonのショップです。

Canary Yellow https://gallery.canary---yellow.com/

LVのアーティスティックディレクターで、様々なブランドとのプロジェクトでも活躍する、Virgil Ablohのショップです。奇抜なデザインに見えますが、本人の世界観を体現したショップです。日本への発送も行なっています。少し送料が高いですが...

Shopifyを始める方法

自社で設定、カスタマイズする。

初期設定を自分で行うためには、ある程度の知識が必要になりますが、Shopifyのヘルプを確認しながら、設定を進めていくことが可能です。無料期間が14日感あるため、無料体験を行いながら、プランを選定することができます。

プランの選び方

ベーシックプランは、月額料金29ドルです。ECサイトをこれから始めてみようと思う初心者向けのプランといえます。およそ月商400から500万円くらいまでが目安のプランです。アカウントは2つまで作れるので、サイト運営者が1〜2人程度の規模感であればベーシックプランを選択しましょう。

スタンダードプランは、月額料金79ドルで、クレジットカード手数料や取引手数料がベーシックプランよりも低く設定されています。月商の目安としては、500〜5,000万円くらいまで。チームでECサイトを運営していく方はスタンダードプランを選択するとよいでしょう。また、前述のShopify料金体系表にもあったように、ベーシックプランに「ギフトカード機能」と「プロフェッショナルレポート機能」が追加されます。

ギフトカード機能:ギフトカードを発行・販売できる機能です。
プロフェッショナルレポート機能:下記のようなデータを収集できる機能です。

時間の経過によるお客様数の変化
初めてのお客様とリピーターへの販売の比較
国別のお客様
リピーター
一度限り訪問されたお客様

プレミアムプランは、月額料金299ドルで、さらに手数料が安くなります。大人数でマーケティングにも本格的に力を入れていきたい方向けのプランといえるでしょう。また、クレジットカード手数料・取引手数料がもっとも安く設定されています。

Shopify ヘルプ 販売を開始する設定を行う https://help.shopify.com/ja/manual/intro-to-shopify/initial-setup

外部パートナーに構築を依頼する

簡単に設定ができるサービスですが、ECサイトの初期設定が初めてだったり、BaseやStoresからの乗り換えだったりする場合は、スムーズに切り替えができない場合もあります。また、デザインもオリジナルにしたい、カスタマイズを施したい、などの場合は制作パートナーのアカウントを持つ、外部の会社やクリエーターに構築を依頼することをお勧めします。パートナーアカウントが発行する開発ショップであれば、開発中はShopifyの月額一切費用がかかりません。費用を気にせず、十分にテストを行なって、ローンチすることが可能です。

  • 2021.04.28
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